舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

免疫療法とは、病気の原因となるもの《アレルゲン》を少ない量からゆっくり増やして体内にいれて、体質を徐々に変えていく治療です。日本では、注射による方法が1960年代から行なわれていました。注射による方法では、治療開始後しばらく頻回の通院が必要であり、毎回注射の痛みがあります。舌下免疫療法は、注射による免疫療法の欠点を改善した新しい治療法として2014年にスギ花粉症で初めて保険適応となり、その後、ダニのアレルギー性鼻炎にも2015年に保険適応となりました。この療法は、講習を受けた医師のみが治療することが可能となります。

スギ花粉症の舌下免疫療法とは?

スギ花粉症の舌下免疫療法治療薬は安全に治療を行うため、治療を開始できる時期が決められています。スギ花粉の飛散が少なくなる、夏ごろ、スギ花粉の飛散の始まる3か月前からの治療が効果的といわれています。

どうやって舌下免疫療法を行うの?

スギ花粉から抽出した薬を舌下にいれます。舌下に1~2分《治療薬により異なる》保持したままそっとしておき、その後に飲み込みます。1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。

舌下免疫療法は長期間の治療が必要?

舌下免疫療法は、長期間の継続治療が必要となります。まずは、2年ほど舌下免疫療法を行い、効果を確認しましょう。そこである程度効果のある方には合計4~5年間の治療を勧めています。

治療の適応の年齢は?

スギ花粉の舌下免疫療法は、発売当初から12歳以上の年齢で適応でしたが、11歳以下でも可能な新しい製剤が2018年夏に発売されました。
子供の治療は、適応上では何歳からでも可能ですが、治療を上手くできるかを考えると5歳くらいから可能と考えています。また、治療には採血による検査が必要ですので、採血をさせてくれるお子様が適応となります。

治療費用は?

舌下免疫療法の治療費は薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたり2,000~2,500円程度の負担《保険適応3割負担の場合》になります。スギ花粉の飛散時期だけでなく1年を通じて治療をしますので毎月ほぼ同額の治療費となります。また、治療開始前の検査や1年に1回程度の検査が必要となり、その際にも5,000円程度の検査費負担がかかります。舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期に症状がでる可能性があります。その場合にも症状を抑える薬代などが必要になります。しかし、舌下免疫療法を行うことにより、スギ花粉飛散期の症状が軽くなり、症状を抑える薬の量が減る可能性もあります。

ダニの舌下免疫療法もあるの?

日本でもダニの舌下免疫療法が2015年に保険適応となりました。スギ花粉症の舌下免疫療法とダニの舌下免疫療法の両方を同時に開始するのは勧められていません。まずは片方から治療します。片方の治療が安定すれば、他方も追加できる場合もありますので、治療時にご相談ください。


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