「インフルエンザ」の8つの最重要点
先日、私はいわき市休日夜間診療所で夜間診察しました。4時間で来所55人そのうちインフルエンザ確定治療が45人、疑い治療せず6人、他疾患4人と圧倒的にインフルエンザが猛威を奮っています。診察の聞き取りの際、驚いたのはインフルエンザ確診のなんと8割はワクチンを接種していないことでした。
【Lancet (2017; 390: 697-708)世界最新のインフルエンザ知識です。
「インフルエンザ」の8つの最重要点】
- 世界的流行を起こすのはインフルエンザAでありBは起こさない
- インフルエンザの平均再生産数は1.28(1人が1.28人にうつす)
- インフルエンザ診察はサージカルマスク着けよ。気管支鏡ではN95が必要
- ウイルス排出は発症初期1、2日がピーク、この時期に検査が有効
- 抗インフルエンザ薬は発症48時間内が効果的、健康成人で症状を1日短縮
- 抗インフルエンザ薬は重症患者で肺炎発症、入院期間を減らす
- 予防に最も効果的なのはワクチン!65歳以上、妊婦、小児、免疫不全、医療者で推奨!
- ワクチン株と流行株が一致すればワクチン有効率は50〜60%以上となる
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